フランケンシュタインよ… ►「これから、善と悪の話しをしよう」(動画付き)
「これから、善と悪の話しをしよう…」
とマイケル・サンデル氏の白熱教室風に始めた所で、小説フランケンシュタイン。
フランケンシュタインと言う物語に出てくる怪物、因みにフランケンシュタインと言うのは怪物を作った博士であり、怪物自身に名前は無かったと言う豆知識を挟んだ所で、皆様はあの怪物を「悪」と捉えますか?
本質的な善悪は存在しない:
そもそものお話しをさせて頂きますと、本質的な善悪は存在しません。あらゆる物事はただ、そこに存在しているだけで、その物事が善なのか悪なのか?と言うのは、それを見た人間が勝手に決めているのです。
9.11のテロを悪と捉えるアメリカ国民が居れば、テロリスト側はそれを善と捉えているように…
さて、フランケンシュタイン博士が生み出した怪物はどのような存在だったのでしょうか?
犯罪者は生まれながらに犯罪者なのか?
複数の死者の体を繋ぎ合わせ、犯罪者(殺人鬼と仮定)の脳味噌(記憶はリセットされている)を埋め込まれた出来上がったのが、この怪物。「犯罪者の脳だから、この怪物も犯罪者になるのではないか?」とあなたは思いますか?
遺伝子的に、生まれながらして、他の人よりもアグレッシブであり、誰かに危害を加えやすい人間は存在します。しかし、犯罪学では「犯罪者になるか?ならないか?」と言う事はその人が育つ環境によって大きく左右されると言われています。
犯罪率が高い場所で育ったり、乱暴な親を持ったり、貧困に晒されば、その環境によって誰かに危害を加える確率が上がるのです。
ですから、犯罪者だからと言って、その人は生まれながらにして犯罪者であったと言う事では決してなく、生まれてからの外的要因によって犯罪者になってしまうと言う事なんです。
フランケンシュタイン博士が作った怪物は、生まれながらにして何の存在でも無かったわけですが、怪物としてのレッテルを張られ、生みの親であるフランケンシュタイン博士から殺されかけたり、池で溺れている少女を助けた直後にその少女の父親に銃で撃たれたりと、その外的要因によって、人に危害を加える「真の怪物と化した」と言っても過言では無いでしょう。
形では無く、その物事の本質を見るべき:
物事に本質的な善悪は無い。それを決めるのは人間であり、本質を見抜かないまま、勝手に善悪のレッテルを貼ってしまえば、真実とは違う虚像を見ていると言う事になるわけです。常に物事の本質、真の姿を見定めるために観察したり、追求する事が大事なのかもしれません。
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